冬の宮古島でのダイビングの楽しみ方

人気の下地島・南海岸シーズン本番の冬のダイビング

潜降
12月から2月までの冬のシーズン。宮古島の地形が人気なのはご存知だと思います。その中でも人気ポイントのほとんどが、下地島周辺に集まっています。伊良部島に比べ洞窟が複雑で、探検気分を思う存分楽しめるポイントが多くあります。また七又アーチや牛さんシリーズがある南海岸のシーズンでもあります。

冬の気温・水温・服装・スーツ

気温は平均して最高気温が20℃前後の日が多くなります。
水温は22度前後が最低水温になります。
水中の方が暖かい季節です。日本全国寒波が降りてくると宮古島も同じ様に寒くなり、その時には最高気温15度前後まで冷え込む事もあります。

服装は、陸上では本州の秋ぐらいの服装で大丈夫でしょう。半袖だけでは寒いですよ。

スーツはドライスーツに慣れている方はドライスーツがおすすめです。
ボート上の休憩中も、一番暖かく過ごせます。ドライスーツをお持ちで無い方は、5mmウェットスーツにフードベストなどしっかりとした装備がいいです。エキジット後の休憩中も風に吹かれ、体が冷やされますのでボートコートも必須です。お持ちで無い方は、風の通しにくいウインドブレーカーとフリーズを重ね着すると最高です。他にはニット帽やネックウォーマーなども防寒に大きく貢献してくれます。

南海岸のポイントも楽しみの1つ

伊良部島・下地島のダイビングポイントをメインにご案内しているダイビングショップが大多数なのでなかなか行く事が少ない南海岸の地形ポイント。徐々に知名度も上がってきており、リクエストも頂く位に人気も出てきています。

面白い名前のポイント:牛さんシリーズ

宮古島に独特なネーミングが多いのですが、南海岸の牛さんシリーズのポイント名も変わっていて面白い。

  • 牛さんありがとう
  • 牛さん楽しいよ
  • 牛さんこわいよ
  • 牛さん深いよ
  • 牛さんこんにちは

と隣接する5つのポイントがあります。1つ1つ違った印象のポイントで南海岸のポイントの中でも中心的なポイントになります。

人気急上昇の七又アーチ

七又アーチ
そして、牛さんシリーズよりさらに東に足を進めると、岸壁に空いた大きな空洞。
その水面下にはパルテノン神殿を彷彿とさせる地形の造形美が見られます。水深が浅いので、経験本数が少ない方でも安心して楽しめるポイントです。夏にはなかなか来れないポイントなので、冬のこの時期にぜひ1度は潜っておきたいポイントです。

マンタシーズン突入

マンタと出会える季節だ

オニイトマキエイ
宮古島でマンタ??と思われる方もまだまだ多いと思います。しかし、宮古島でもマンタと会えちゃうんです。冬になると伊良部島・下地島周辺に回遊しに来ます。宮古島で良く見られるパターンとしては、水面に集まったプランクトンを捕食するマンタが1番です。食事に夢中になっていると、1時間でも2時間でもその付近で捕食している事もあるんですよ。そんな時は、近くの地形ポイントでダイビングすると、運が良ければ水中でも遭遇出来ると言う事です。もちろん、その場でシュノーケリングって事も良くある事です。

ただプランクトンを捕食しに来ているので、その周りには、プランクトンがいっぱい。紛れてクラゲもいっぱい集まってる事が考えられますので、クラゲなどに弱い方は控えめにした方が良いですよ。

運が良いとイルカやザトウクジラまで

この時期、水中で聞こえ始めるのがザトウクジラの鳴き声。ほとんどのザトウクジラが沖縄本島・久米島辺りでUターンして北上を開始するのですが、少しですが宮古島にも近寄ってきます。クジラからしたら、久米島から宮古島までの距離なんて大した事無い距離なのかも知れませんね。

イルカは他の季節でも出会える事があるのですが、この季節も確率が高まります。宮古島ではシワハイルカがほとんどになります。この種は、あまり愛想が良い訳では無いので、とっても運が良くないと遊んでくれないのです。

ウミウシダイビングも本格的に

アデヤカミノウミウシ産卵
冬の風物詩と言ったらウミウシダイビングですよね。ウミウシ好きの方もとっても多いです。動きが遅いので写真も撮り易いですよね。この時期から徐々に個体数が増えてきて楽しませてくれます。

ウミウシ御殿と言うポイント

あまり知られていないけど、ウミウシ御殿と言う砂地ポイントもあるんです。
北風時、穏やかになる海域で水深も10mと浅く、海藻や海面などウミウシの餌となるものも多くあります。
じっくり探すと色々と見つかり楽しいですよ。

中の島チャネル

湾内の穏やかなポイント。冬は北風の影響でやや時化る日も増えるのですが、この中の島チャネルは湾内のポイントになるので、比較的穏やかな日があります。ランチもここで取る事が増えます。そんな良く利用するポイントですが、水中も水路の壁などにはウミウシやらジャパニーズピグミーシーホース・ピグミーシードラゴンなどマクロ生物も豊富です。

本ドロップ

ロウニンアジを間近で見られるポイントとして人気ですが、実はこのポイント、ウミウシもとっても多い!ロウニンアジを見た後は浅瀬でじっくりウミウシ探し。そうするとどんどん見つかりますよ。

クロスジリュウグウウミウシ捕食

水中の防寒対策

フードが嫌いな人におすすめ

フードベストは首が苦しくなるから苦手と言う方って多いと思います。なので当店のフードベストはファスナーが付いているもので、首元を苦しく無い程度に開ける事が出来ます。でもやっぱりフードは苦手って方には、普段から使っている様なネックウォーマーをするだけでもかなり暖かくなります。ダイビング中、直接首に流水が当たらないからだと思います。ただタオルなどを巻くだけでも変わりますよ。またモビーから発売されているニット帽風フードは頭だけを覆えるので被りやすいですよ。

https://www.mobby.co.jp/products/lineup/diving/2018hood.html

バブって知ってる??

入浴剤のバブを軽く砕いてウェットスーツの中に入れて潜ると暖かいって知ってます??
何年か前から流行り始め定番化してきたバブ。炭酸ガスの効果で暖かくなるようです。1ダイブで半個もしくは1個使います。寒さに不安な方はダイビング本数分だけ鞄に忍ばせておくと、いざって時に役立ちます。だた入浴剤の匂いもあるので、酔い易い人は気をつけましょう。また同じボートに乗船している方に酔いやすい方がいたら、心配りも大切ですね。

フリースインナー

あと以外と知らない裏技。ウェットスーツのインナーでラッシュを着る方が多くいますが、ラッシュの代わりにフリーズを着るととっても暖かくなります。ウェットスーツと体の隙間を綺麗に塞いでくれるので、水の出入りも少なくなり、保温効果が高まります。安いフリーズをダイビングのインナーとして用意しておくといいですよ。

まとめ

ダイバー
冬は、下地島と南海岸の地形ダイビングがメイン。冬の風物詩ウミウシとマンタ、マクロと大物どちらも楽しめる意外とおいしい季節です。寒さ対策を万全にしておくだけでかなりダイビングを楽しめる季節です。
オフシーズンとあって、ダイバーの全体数を少なくなるので、ポイント貸切って事も良くある事です。意外と贅沢なダイビングが出来ますよ。防寒対策は日頃、陸上で使用している物を工夫して利用する事も出来るので色々試してみるといいですよ。

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