夏の名残りを感じる秋のダイビング
9月から11月の秋のシーズン。夏から冬に向け、季節の移行期間となります。この時期から、人気の下地島方面へダイビングをしに行く機会も増えてきます。下地島ファンの皆さんには、待ちに待ったシーズン到来ですね!
島のイベントでは、有名な所で言えば、島尻地区のパーントゥではないでしょうか。あとは、秋の訪れを知らせるサシバの渡りも私たち自然の中で働くものとしては大切なイベントです。
秋の気温・水温・服装・スーツ
気温は、9月頭は32度前後ですが、11月末になると20~25度程度まで下がってきます。
水温は、28度前後から、11月末に向け少しずつ25度弱まで下がります。
ボート上では、10月後半位からは北風が強い日など少々肌寒く感じる日が増えてきますので、薄手の防寒具を準備しておくといいでしょう。
陸上での服装は、10月半ば頃まではTシャツで充分、それ以降は夜や天気の悪い日は涼しくなってきますので、ロングTシャツ程度あれば良いと思います。
ダイビング時のスーツは、9月10月は5mmウェットスーツ、11月は5mmウェットスーツにフードベストで快適にダイビングできます。
秋はどこに潜りに行けるのか
文頭でもお話しした通り、夏の伊良部島から徐々に冬の下地島へ移行していきます。特に9月は1週間の中でも、伊良部島に行く日もあれば下地島へ行く日もあると言う位に、ころころと風向きが変わり、タイミングが合うとどちらの島のポイントでもダイビングを楽しめると言った事も良くある事です。その日の運任せって感じですね。10月以降は下地島へご案内する日が圧倒的に増えてきますよ。
夏の陽射しをそのままに
9月はまだまだ夏の陽射し!この夏の陽射しで下地島の地形を潜れるチャンスは、この時期が一番!10月に入ると、少しずつ光が傾き始め、まっすぐに差し込む光柱は見られなくなってきます。それでも、まだまだ10月は光の強さは残っていますので、地形が眩しく見えますよ。
生物が溢れ続ける砂地ポイント
宮古島には、砂地にサンゴと言うポイントも少ないですがあるんです。夏場にいろいろな種類の生物が個体数を膨らませます。下地島にある砂地ポイントでは、サンゴに住みつくスズメダイ系の魚達やテンジクダイ系の魚達が大きな群がりを作っています。個体数は冬に向け、徐々に数を減らしていきますので、この溢れかえる様に群がる魚達が見れるのも季節が変わり始めた9月の特権の様なものです。
地形ポイントを潜るのもいいですが、たまには砂地ポイントに潜ると気分も切り替わり楽しめますよ。
人気ポイント魔王の宮殿
みなさんからのリクエストの多い魔王の宮殿も、この時期からコンディションが良くなります。みなさんの中でも、行ってみたいポイントの1つに入ってる方も多いのではないでしょうか?
私たちも、夏の間、なかなか行けなかった事もあり、行けるチャンスがあれば積極的にチャレンジしていきます。1ダイブ目・2ダイブ目・3ダイブ目と時間帯が変わると、強い光が差し込む所も変化し、見どころが変わってきます。
ぜひこの時期からは、期待して遊びに来て下さいね♪
魔王の宮殿ポイント詳細はこちらのページをご覧下さい。
https://eminamarine-diving.net/archives/12733
神出鬼没のキンメモドキ
黄色みの強い半透明な体をしたキンメモドキ。毎年どこかの洞窟の中で大きな群れを作ります。
キンメモドキの群れが見られ始めるのも、この時期あたりから。真っ暗な洞窟内で、ライトを照らすと急に一面キラキラ満点の星空の様に現れる光景はとっても綺麗ですよ。1ダイブ中、ずっと眺めていても飽きない位です。
日を増すごとにどんどん群れが大きくなり、楽しませてくれます。
でもなぜか急にすっかり居なくなる事も。1夜の内に大移動してしまうのでしょうか??近くの洞窟ポイントへ移動している訳でも無いので、どこに行ったか不思議です。ぜひタイミングが合えば見て頂きたい光景です!間違いなく感動しますから。
そして、こうした洞窟内に住みつく生物を観察する事は、宮古島でのダイビングの魅力の大きな1つとなります。地形ダイビングを楽しみつつ、その中に住む生物を観察する、それが宮古島ならではのダイビングと言えるのでしょうね!
まとめてみると
1年の中で、一番、楽しみが多い時期と言えるかも知れません。風向きにより、伊良部島・下地島どちらも行けるチャンスがあり、夏場に増えた生物がそのままに近い個体数で群れていたりと。同じ様に季節の移行時期の春に比べると、水温も暖かく快適!この時期のデメリットと言えば、唯一、まだまだ台風の心配が付きまとう事ですね。。。